(取材日:今のところ4月22~23日, 2009)
※まだ喰ってません。理論と現実が異なる可能性があるので、まだ真似しない方が身のためだと思います。

天然スッポンを入手した。
入手方法は極秘だが、この記事を読んでくれた君にだけ特別に教えよう。次の暗号を解読してくれ!
「デミア!タエマカツット ヲツヤタイ ニンヘノソ」
さて、スッポンが大好物の筆者にとって、コイツを喰わない手はない。しかも天然物、しかもタダ!
あ、スッポンはゲテモノでも強精剤でもありません。普通の食材です。
筆者の得意科目だった中学校理科第2分野(生物・天文地学)の教科書によると、そもそも脊椎動物は「魚類→両生類→爬虫類→鳥類・哺乳類」と進化していきました。そのうちの魚類と鳥類と哺乳類が普通の食べ物で、それの間を取る両生類と爬虫類がゲテモノとは、まるで理論になってません。
肉質も分類群の遠近を反映した傾向で、スッポンの筋肉は魚類と鳥類の間を取りつつ、どちらかといえば鳥類に似た味です。両生類(カエルなど)や他の爬虫類(ヘビなど)を食べたことがある方は、より正確に想像できると思います。
ところで、何故魚類と哺乳類の中間の味じゃないのかというと、実は当時の中学校理科第2分野がちょっと違ってるようで、今の恐竜雑学だと、約3億年前に両生類から爬虫類系と哺乳類系に分かれていたようです。つまり「両生類→爬虫類→鳥類」であり「両生類→哺乳類」であって、爬虫類&鳥類と哺乳類は別系統なのです。
さらに、爬虫類には、ヘビ、トカゲ、ワニ、カメ、(絶滅しちゃったけど)恐竜なんかに分類できます。(ここから先、覚え切れないのでウィキペディアより)それで、恐竜類は鳥盤類(ステゴサウルスなど)と竜盤類に分かれ、さらに竜盤類は竜脚類(ブロントサウルスなど)と獣脚類(ティラノサウルスなど)に別れ、その獣脚類の1つの系統が鳥類です。
何だかややこしいですが、「鳥類は爬虫類から進化した」と言っても間違いじゃないですが、もっと端的に「鳥は恐竜だ!」ということみたいです。しかも、ヘビやカメはおろか、ステゴサウルスよりもブロントサウルスよりも、最強の恐竜「ティラノサウルス!」に最も近縁なのです。
茹でたティラノサウルスの肉をティラノサウルスの卵でとじる親子丼、ティラノサウルスの肉や内臓を串に刺して焼くヤキトリ。実に豪快である。
さて、スッポンと鶏肉、いや、「亀」と「恐竜」ご注文はどっち?
ティラノサウルスにも興味がありますが、今回のところは、比較的無難な「カメ」を選ぶことにします。
ただ、実は小生、スッポンを捌いたことがない。安全のために、色々と事前に調べる必要があります。

天然のスッポンは1億年・・・じゃなかった、1週間~1ヶ月ぐらい泥を吐かせないと臭くて食べられないみたいです(吐かせ日数は諸説あり)。というわけで、スッポンは風呂の中(ホントに風呂の中にもう1匹います)。
「お前がやったんだろう!?オラ、さっさと吐かんかい!」
その間に食べる作戦を練る。
色々調べていくうちに、ハードルは3つあることがわかってきた。
【咬傷:危険度B】
スッポンの口は指を噛み切るぐらいの力があるらしい。なので、噛まれないように首を落とす技術があるらしい。以下、 YouTube動画です。
鮮やかなプロの技!
ビビるプロ。
ワイルドなアマチュア。
こ、怖すぎる!
やってみたい気もするけど、ネタのために「シャーマンブラス最強のテクニックを備えた指」を危険に晒すわけにはいかない。
というわけで、現実的な捌き方を見つけた。
「スッポン君をシンク(流し場)に逆さまに休んでもらいます。腹の甲羅の真中辺に水道の蛇口から水を流します…。そうするとスッポン君は”起き上がろうとして”足を甲羅から出します。それでも起き上がれないと、今度は首を目一杯限界まで出して、シンクに頭を付けて起き上がろうとします。
少し、残酷ですが、この瞬間に料理用ハサミを首を挟むように添えて一気に”ザクッ”と首を切断します…。」
写真の状態になった時に一気に首を落とせってことか。これなら何とかなりそうか。
※筆者の指さえ無事なら、もはや味などどうでもよいが「80度の熱湯にくぐらせて体表の薄皮を取る」記述もあるので、一応頭に入れておこう。
【腹をこわす:危険度C】
噂によると、スッポンの体内に「黒い臓器」が1つあり、それを喰うと100%腹こわすそうな。うーむ、知らぬ間に散々喰ってるだろうけど未だかつて当たってないアニサキスよりも怖いかも。
肺だとすると、2つあるはずなので、黒い臓器といえば胆嚢か、もしくは「必ず壊さないで取り除くべき」と色々なページに載っている膀胱か?もしくは、膀胱に関連する腎臓かね?
【寄生虫:危険度A】
スッポンの魅力と言えば「生血」です。
ただし、スッポンも「生で食べちゃいけない」川魚の類いでしょう。しかも天然なので、普段何喰ってるのかわからない。
【業務連絡】念のため、捌く場所と、(野菜を切る)調理場所を変えましょう。
【業務連絡】血については、アルコール濃度と死滅時間との関係を調査できるのが理想ですね。そうでなければ、やめた方が良いかも
寄生虫のことは、ここがわかりやすいです。しかも、阪大のドメイン名なので、ウィキペディアよりは信用できるかと。これによると、スッポンをデフォルトの中間宿主にするのはマンソン孤虫らしく、これは喰った人間にも偶発寄生して幼虫が体中、特に皮下、さらに目の中を這い回るという、かなり恐怖の虫である。
♪瞳の奥に・・・億千万のパラサイト・・・ギャーッす!
さらに、スッポンへの偶発寄生からのとばっちりもあり得ます。何が起こるかわからない。しかも、忘れた頃に症状が出たりしたら、何のことだかさっぱりわからん状態になりかねません。これは指を失う以上に怖い。

「刑事長、早速さえずりましたよ!」
「よし、すぐに現場(スッポンの糞)を洗ってくれ!」
鑑識(貝類データベース)によると、左の写真は「スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)」の殻の一部と蓋と思われ、これは、特効薬のない「広東住血線虫」を持っている可能性あり(ただし、まず「あり得ん」と思う)。右写真はカワニナの殻の一部と思われます。カワニナの寄生虫は横川吸虫が有名らしいですが、カワニナから人間に(スッポンにも)直接感染しないみたいです。
まぁ、あまり過敏になる必要はないような気もしますが・・・そんなに濃厚に寄生虫がいるなら、血を飲むとか故意の濃厚接触がなくても、ちらほら症例が出ると思われます。そうでもないってことは、実はそんなにいない?仮に喰らっても、殆どの寄生虫は、昭和時代を戦い抜いた我が国の現代医学の敵じゃないです(凄まじい業績かと。その一端を担った現場の医師を1人知ってます)・・・診断できれば・・・あ、今は平成です。
最後に、平成の皮膚科専門医に質問です。
「皮下を這う寄生虫を見たことありますかね?」