理論・編曲

2009年6月22日 (月)

本当は超難しいプロムナード

「展覧会の絵」といえば、プロムナードでしょう。プロムナードだけ有名だという話も・・・
展覧会の絵は難曲として知られていますが、プロムナードだけ聴くと、最初の方だけだったら自分でも演奏できそうな気がしてきます。

ところが、別に速くもないのですが、メロディーをどう捉えて良いのかわかりにくいです。
「弁慶がな、ギナタを持って・・・」

譜面を買って来るまで、私はてっきりこう読んでました。
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「最初の1拍は休符だ。なんて画期的なんだ。ただ、途中で割り切れなくなるから変拍子で書いているのか、或いは拍子のマジックで同じ音型での表拍裏拍逆転の技を使っているのか?」

考え過ぎでした。

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冒頭のフレーズは、(譜面買って来て初めてわかった)拍子の指定から、上の図のように4楽節で読むのが妥当なのかな、と思います。一般的な「3+2=5拍子」→「3+3=6拍子」で読めます。
(1)「いち、にー、さん」
(2)「いち、にー」
(3)「いち、にー、さん」
(4)「いち、にー、さん」
こんな要領で・・・(2)の変拍子は譜面にすると難しいですが、テンポ速めにして(1)〜(4)をフラメンコでも踊る感じで想像してみると、意外と気持ち良いかもしれません。短く詰まった(2)「2拍目重視」から、その力の反動での(3)はもっと重視されます。

図の「K」は「コサック」で、ロシア系の「裏拍重視」が感じられる場面です。
同じ裏拍でも、左側の「K」は1音、右側の「K」は2つの音で、どちらもテンションは同じです。左側の1音の力を右側の2音で分け合う感じで。
カラヤン最後の来日の演奏で冒頭のトランペットが外していますが(3分半後ぐらい)、たぶん、(2)最後の実音Dを解放で吹いて、その次の(3)最初のCを下の倍音で吹き直そうとして、「コサックの裏拍」と「流れ上の表拍」の使い分けを意識した関係で、この何でもない音型を外してしまった・・・が真相かもしれません。

(4/22追記)実際に管楽器(フルート)で試してみると、フレーズ全体の中で、(2)からクレッシェンドをかけ始め、(3)最初のCをピークに狙うようにすると、プレイヤー的に満足感(曲を吹いている感じ)が得られるようです。上の演奏のトランペット奏者はきっと「気持ち良く吹いていた」のだと思います。それで、つい力が入って外しちゃった?

下のはイマイチ(?)な例。
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「ソーラン節」です。
これを避けたいために、「4+4+3」でも割り切れるのに、ムソルグスキーは「5+6」で書いたのだと思います。スラーが付いていてフレーズを指定しているし。
ソーラン節は北海道民謡。同じ北方系のロシア人にも同じリズム感があるのかもしれません。それと区別するために、あえてスラーや変拍子を書き、拍の表裏を指定したのだと考えられます。拍の表裏とは「五七調」と「七五調」の違いや「わっしょいわっしょい」と「せいやっ、せいやっ」の違いのことで、殆どの民族リズムは表裏両方を使い分けていると思われます。

(中略)

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これも、拍の取り方は同じです。
途中の(3)にオクターブの跳躍が出てきますが、高い音は頭拍じゃなくて「コサック」です。

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基本的に拍子通りで、「3+3 bar 2+2+2」と考えればOKかと。
下の青点線矢印みたいな捉え方もできるけど、基本的には赤の矢印のフィーリングで、なんとなくアクセント付けたくなる所は「コサックの裏拍」と考えれば良いと思います。

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ここは譜面通り。「3+2 bar 3+3」です。

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これも譜面通り。「6/4拍子=3/2拍子」の数え方をします。

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ここがクライマックスです。
本当はどうなのかはムソルグスキーさんにきいてみないとわからないけど、拍子の書き方とフレーズの具合が違っています。
しかも、途中で「拍感の逆転」が入っていると思います。(A)〜(B)、特に((B)は後半の伏線で、同時に主題の冒頭でもあります。(6)〜(7)の流れと(A)~(B)の流れを同時に感じながらの演奏になりますかね。
その後、(A)~(B)の流れが(9)~(10)の流れで具体化し、
(11)でだめ押しされます。(C)の流れも残ってるかもしれませんが、この場面では目立たないでしょう。

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主題です。
変拍子で書かれてませんが、冒頭と同じフレーズの取り方かと。
ムソルグスキーさんが変拍子で書かなかった理由は・・・急いでた?・・・というよりは、前からの流れを重視したかったんでしょうね。なので、(私にできるかはともかく)演奏は冒頭の主題を強調するよりも、(もちろん、主題を覚えてて)流れに乗って音符を弾くのが良いでしょう。

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2009年5月 6日 (水)

「展覧会の絵」を編曲する (その4:小人(地の精))

(5/18 譜面変更により加筆修正しました)

第1プロムナードの次に出て来るのは、「Gnomus」です。訳すと「小人(地の精)」です。
モチーフになったと思われる絵自体は参考ページにあります。
曲想は、かなりおどろおどろしいというか、サスペンスな感じで(実際の絵の感じも含めて)「これのどこが小人なのか?」と思います。必ずしも絵の単純描写じゃなくて、親友ハルトマンの死とムソルグスキーの心を写した曲だと思います。←もちろん、譜面を見れば見るほど、微妙な気持ちが痛いほどわかるのですが、「微妙」じゃ何もできないのでね・・・鑑賞と演奏の違いかもしれません。

というわけで、編曲するための勝手なストーリーとして、前回のRPG風に引き続いて「ダンジョン(洞窟)編」にします。
曲想も洞窟っぽいし・・・むしろ、ゲーム作曲家がムソルグスキーを参考にしてるんだと思いますがね。
「ノーム(Gnomus)、すなわち地の精(Earth elemental)の住む洞窟へ」といったところでしょうか。ノームの扱いはゲームによって違います。主人公側の種族の1つで、力は弱いけど謎解きや魔法が得意だったり、敵役の場合は雑魚だったりします。

ダンジョンに挑むパーティーは以下の21名です。
魔法使い:Flute(Saxに持替可), Oboe, Clarinet 各1名
賢者【甲組】:Horn2名, Trumpet2名(Flugelhornに持替可), Trombone3名(うち1名がEuphniumに持替可)
戦士【乙組】:Trumpet3名(うち1名がPiccolo Tpt.に持替可), Trombone4名
僧侶:Tuba2名(うち1名がElectric Bassに持替可)
武道家:打楽器2名

曲がりなりにも編曲できたので、フルスコア(C譜)へのリンクです。
コンピュータが演奏した音です。音が悪くてスミマセン。色々と事情がありまして・・・

というわけで、洞窟へ・・・♪ザッザッザッザッ・・・
【冒頭】
R090505pic1 のっけから「呪文系」のフレーズが出てきて、いきなり強敵です。この編成だと音域が低くなると「素早さ」が低くなり、この手の敵(フレーズ)は倒せないのです。そこで武道家(リズム隊)を使います。低音もエレキベースに持ち替えれば素早く演奏できます。「魔法がダメなら武道家で」はRPGの定跡ですな。短い音は鳴りにくいので、Trombone全員を投入しても良いのかもしれませんが、3小節目からのホルンのゲシュトップ(これもオケ編曲の定番)とのバランスが悪くなるかもしれないので、人数を乙組だけに絞りました。
 ちなみに、原曲の指示は「Vivo(快活に)」ですが、「快活」という日本語の語感と曲想の感じが微妙・・・ついでに、ソフトの不具合で日本語指示が打ち込めなくなったので、英語でWildlyにしました。

(参考)跳躍が苦手なTromboneやTubaは、原曲とオクターブ変えている場合があります。

【B】
 化け物の雰囲気が濃厚な中を、明かりを持った魔法使い達がこわごわと進んでいく様子か。少し跳ねて演奏すると良いかも。巨大な蚤のようなモンスターが所々でぴょんぴょん飛び跳ねてます。
【C】
 フルートの対旋律は筆者の創作です。魔女の笑い声のような、樹の精(気のせい)のような・・・
 グロッケンは、折角あるので使いました。木管の太めの音からグロッケンの怪しげな音に切り替えて演出します。途中で下声部の音域が足りなくなるので、木管とミュート付きTrumpetで補います。ミュートはストレートだ。緊張感ある場面ではカップよりストレートが似合います。

【D】
 呪文や攻撃が飛び交う戦闘シーン。
 途中で間を取らないで【E】直前まで一気に畳み掛け、最後に低音がデクレシェンド・・・。
 「シャーマン達は逃げ出した」

【E】
 RPGはともかく、ムソルグスキーらしいメロディーですね。
 イメージとしては、【F】2小節前みたいな「呪文系→敵の出現と戦闘」をしながら、できるだけ音を立てないようにしながら進んでいくシャーマン御一行様ってところ。奥に進むにつれて敵の出現頻度も音域も高くなっていき・・・そして・・・

(参考)
 B~Eまで、いかに音を色々な楽器に分散させるかがポイントになります。音楽性というよりも、できるだけ交代で休むようにパートを振ります。ただ、この場面ではホルン、ユーホニウム、チューバなんかが休みづらくなってます。
 また、指揮者なしでも通るように、テンポを2通りに整理しています。

【F】
「ギャーッす!」
 洞窟の奥深くでシャーマン達が見た物は?! (ご想像にお任せします)

(参考)
 2人しかいない打楽器を2人ともスネアに投入します。必殺「ダブルスネア!」
 声部は上と下の2声のみで、メロディーと伴奏がクロスするとイマイチのようです。上は上、下は下に。上のメロディーで最も高いG♭音はトランペットの高音域が届きません(シャーマンブラスの場合、B♭管でもピッコロ使用でもE♭音が限界で、その上も時々試みるのですが、なかなか当たりません)。この音域が出せるのはFlute, Oboe, Clarinet, Soprano Saxですが、FluteとOboeは(あるのとないのでは違うが)、音量と音色の問題で、単独で声部を作るのは困難です。最も強力なのはClaとSaxの組み合わせなんですが、コイツはどう考えても間違いなく100%音程合わんので、しかもロングトーンだし・・・撃沈確実。
 そこで、強力な方のSaxを使うことにしました。ただし、持ち替えが間に合うか?緊張の一瞬です。
 持ち替えに無理が出てきそうなので、フルートのままで行きます。その代わりクラリネットをオクターブ上げます。音程は何とかしましょう。

【G】
立ちすくむシャーマン達(Euphoniumのフレーズ)。 

それは、ゆっくりと動き出し、立ちすくんで動けないシャーマン一行に次第に接近し、そして・・・
「ギャーッす!」

(参考)
Euphの速いフレーズは、ホントに立ちすくむ可能性があるので、打楽器で補っています。
最後にaccelかけられると良いですね。素早さは仕方がないので無理は禁物ですが、イメージも重要です。
高音域で音程合わないClaとSaxですが、ここでは音が短いので、強引に突っ込みます。Oboeは本人が大変そうなのでオクターブ下にしておきます。
ここもSaxに持ち替えません。音程は・・・クラリネットがフルートをぶち抜いてくれればそれで良いです。

というわけで、いきなりゲームオーバー???
とまでは行かないまでも、私が思うに、この戦い、負けなんでしょうね。
全体のストーリーの流れで言うと、前半によくある、主人公のやられシーンかと。
組曲の中にサスペンス系はあと数曲出てきますが、どれもちょっとニュアンスが違うと思います。

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2009年5月 3日 (日)

「展覧会の絵」を編曲する (その3:第1プロムナード-2)

(編曲の著作権は筆者にあります・・・が、この譜面の需要あるとはとても思えんですが・・・)
そういえば、楽譜の下に書いてある "All right reserved(全ての権利がある)" の意味、最近まで知らなくて、「オーライ、リザーブ」って何だろうと思ってました。ボトルキープ???

まず、曲想の拠り所を考え直しました。

背景:中世ヨーロッパの「剣と魔法の世界」要するに、RPGにかぶれた寝不足オタク状態。

ある静かな朝、王宮の戦士バテッシはシャーマン国王ニコニコ1世に呼び出された(冒頭のソロ)。

王様:王国一番の戦士(事実)である君に頼みがある。・・・(内容は考えるの面倒なので省略)・・・
王様:君には2人のトランペットと4人のトロンボーン、そして、このチューバ吹きを家来として遣わす。不足かな?
チャンナベ(チューバ奏者):少しでも役に立てるように頑張るよ。よろしく。
王妃:貴方にこんな危険なこと頼んでゴメンナサイ。でも、今、この国を守れるのは貴方だけなのです(【A】)。
近衛兵:敬礼!(【A】)

バテッシ達は王宮を出て町を行進する。

バテッシの恋人:行ってしまわれるのですね。お気をつけて(【B】)。
バテッシの友人:おい、無事に帰ってこいよ!(【B】途中から)

そのとき、高らかにファンファーレが鳴り響く!

バテッシ:さあ、出かけよう、冒険の旅へ!

(つづく)

ムソルグスキーさん、ゴメンナサイ!
うーむ、このイメージの貧困さは、やっぱり子供の頃からのテレビの見過ぎ、ゲームのやり過ぎ・・・と国語の先生に怒られそう・・・でも、聴く方も演奏者も一部の貴族階級だけじゃなくて色々な人がいて良い、というのが国民楽派です。当たらずとも遠からずかもよ。

まぁ、曲がりなりにも編曲できたので、フルスコア(C譜)へのリンクです。コンピュータが演奏した音です。
音が悪くてスミマセン。色々と事情がありまして・・・
ところで、こうやってAMラジオみたいな音色で聴くと、やっぱり1980年代〜1990年代前半の帝国主義と社会主義を感じさせますね。やっぱり国民楽派なのです。

おっと・・・以下、解説です。

R090503pic1冒頭は、ラベルやPJBE(プロの金管アンサンブル楽団)の編曲にならって、お約束のトランペットソロで(1小節目など)。
こうしとかないとメンバーから苦情・・・いやいや、のっけから聴衆に色眼鏡で見られると辛いのでね。
「格言:最初は聴衆の想定をあまり超えない方が良い。意外性は後半に」
冒頭の8小節はソロと金管楽器の掛け合いにします。これもお約束。
テンポは遅めの80ぐらいが筆者の好みです(PJBEの演奏に近い)。でも、遅くするとますます仰々しくなりますね・・・ヒットラー、ルーズベルト、チャーチル、スターリン・・・お好みでなければ速めにして少し跳ねるとポップになるかね?
【理論一口メモ】
☆ハーモナイズはするのかしないのか徹底した方が良いです。ハーモナイズするときは、パート数で和音の数が埋められるようなら低音を除いて音域内を埋めてしまった方がきれいに響きます(3,4小節目)。
☆金管楽器のハモりの場合、和声の数より多いパート数の場合、原則として低音から複数パートにしていきます(高い音の方が響くため)。ただし、今回は和音の構成音と人数のバランスを考えてみました。←普段はやりません。ですが、指揮者が「なんでC音が1人しかいないの?」と不安になる場合があるようです(密集和声の場合は別に良いのですが)。
☆6,8小節目は、格好良いコードが見つからなかった。ハモりと言うより対位法と考えた方が良さそうで、原曲通りの音数です。
☆8小節目の最後の音のD♭音は原曲にない音。sus4和音で次のホルンに柔らかく繋ぐための、ちょっとした趣向です。
☆3,4,6,8小節目の合奏部分は、今回は乙トランペットの1stと2ndを重ねて、主旋律が聞こえやすいようにしています。(属人的でない吹奏楽の一般譜の場合は、トランペットパートが判断して1stを2人にすると思います)。
☆ソロは2nd,3rdの乙トランペットに陰譜があります。これは、1stの練習出席率が・・・じゃなくて、1stが後半のことを考えてピッコロトランペットを使った場合に、ソロはB♭トランペットの方が良いだろう、というわけで、2ndか3rdが代われるようにしています。

【A】(9小節目)からは、フリューゲルホルン(甲Tpt持ち替え)、ホルン、甲トロンボーンの組と、管楽器全体の掛け合いになります。
【理論一口メモ】
☆トランペットやトロンボーンは比較的固い音の楽器なので、変化を出すために、比較的音が柔らかい金管楽器をこのタイミングで起用します。ラベル編曲版だと弦に振られていて、本格吹奏楽だと木管を宛てがうのですが、シャーマンブラスだと少な過ぎて、8小節目→【A】でいきなりサウンドがしょぼくなって、イマイチな感じがしました。
☆トロンボーンも本当はユーホニウムが良いのだろうけど、無いものは仕方がない。いや実は、バストロンボーン奏者だけユーホニウムに持ち替えられるんですが、この場面ではトロンボーン3人でサウンドを作るため、ユーホニウムは使わずトロンボーン優先です。

【B】(14小節目)ではオーボエを中心に木管を使います。このタイミングなら場面転換で突然音量を激減させても大丈夫。
【理論一口メモ】
☆原曲(ピアノ譜)よりも発音数が少なく、和音が完結しないのですが、無いものは仕方がない。音が柔らかいホルンを伴奏に使う方法もあるんですが(なんちゃって木管五重奏)、ホルンを金管・木管両方の伴奏に全部使ってしまうと休めなくなってしまいます。

【B】の3小節目から、再度盛り上げ始めます。まずはホルンを追加、【B】の5小節目からトランペット甲とトロンボーン甲を追加して全体にクレッシェンドをかけ、乙組との掛け合いなんかも入れて、主砲である乙組に繋いでいきます。
【理論一口メモ】
☆音域の入れ替えが、ちょっと工夫しているところ。例えば、【B】時点ではオーボエが上目→途中でフルート上に入れ替える。低めに伴奏していたクラリネットも、理想的な「クラリーノ音域」に少しずつ持って行く。途中から入ってくるトランペットと、その前からいるホルンの音域の入れ替え、などなど。
☆クラリネットとホルンは音が溶け合うので、内声のハーモナイズで迷ったときはクラリネットとホルンを一緒にします。フルート(トランペットに輝きを与える)やオーボエ(トランペットに輪郭を与える)はトランペットと一緒が良いです。ただし、人数が同じ場合で、金管がじゃんじゃん鳴ってる場合はあまり意味がなく、休んだ方が良いかも。

最後の3小節は、後列に並んだ金管の乙組が先に演奏を始め、途中から前方に並ぶ金管甲組や木管を追加します。また、ここでベースと打楽器を登場させます。
【理論一口メモ】
☆別に理論じゃないんですが、流れのバランスの取り方の屁理屈です。
 まず、後列から演奏を始めるのは「フラクタル(自己相似)」を意識していて、曲全体として「乙組→甲組」の順番なので、最後もその形にします。
 次に、この「第1プロムナード」は組曲「展覧会の絵」全体の序曲になります。なので、打楽器やエレキベースも1回は登場させておきますし、木管だけの場面なんかも作り、この後出てくる色々な場面を予め盛り込んでおきます。

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「展覧会の絵」を編曲する (その3:第1プロムナード-1)

(色々な編曲がありますが、とりあえずムソルグスキー本人のピアノ版(全音のピアノ譜)を主に参考にします)

さてさて、「展覧会の絵」は、10枚の絵の名前が付いている短い曲と、「プロムナード」と呼ばれている序奏(展覧会の絵と言えば「あれ」のことです)が5回出てきます。

この「プロムナード (Promenade) 」が何なのかというと、フランス語を直訳すると「散歩」です。また、ホールの外で、通りすがりの人が自由に聴ける演奏会のことも指します。


展覧会の絵の場合、半年前ぐらいに急死したハルトマンの遺作展に足を運んだムソルグスキーが、美術館の中を歩いている姿だとも言われています。
私のイメージは・・・
 ある朝、ムソルグスキーが郵便受けを開けると、1枚の案内状が入っていた。
 「『ヴィクトル・ハルトマン遺作展開催中。ペテルブルク美術アカデミーにて』・・・か・・・。行ってみるか・・・」
 ムソルグスキーは外套を身に着け、ややうつむき加減に歩き出した。

ただし、このイメージ、ちょっと違ってるようでして・・・

最初の曲想指定は "Allegro guisto, nel modo russico, senza allegrezza, ma poco sostenuto" 訳すと「速く正確なリズム感で、ロシア風に、でも跳ねないで、少し音を長めに」だそうです。のっけから難しい注文ですな・・・
それより、私のイメージともちょっと違います。他人が作曲者本人にケチ付けるのもアホな話ですが、私はもっとゆったりしたイメージを持ってました。
そして、手元の演奏例の多くが妙に速いテンポでサクサク進めてるのか判明しました。答えはカンタン!「譜面にそう書いてあるから」でした。

うーむ・・・最初から調子が狂います・・・
(以下、根拠はないけど)
この曲の本質はハルトマンへの鎮魂歌なんだと思います。ただし、そこは事情があって、ムソルグスキーはこの曲を自分で管弦楽に編曲して売る気だったのでは?難解なピアノ譜は複数の楽器を想定したスケッチだったのかもしれません。
その点で、1つは、ホントに野外演奏を想定した「プロムナード」だったのでは?
であれば、フォルテで始めないと、演奏開始が道行く人にわかりにくく、拙い。
もう1つは、イデオロギー色の強い国民学派が渦巻く(というか自身も国民学派)当時のロシアにおいて、のっけから「鎮魂」みたいに景気悪い曲だと、売れないどころか非国民楽派になっちゃいます。本人的にこれは拙い。

ですが、現代日本でアマチュアがホールの中で演奏するなら、ゆったりやっても良い気がしてきました。
というわけで、テンポはちょっと遅めな80を想定します。

・・・ただ、今、ふと思ったのだけど・・・
「やっぱり、モチーフがあまりにも深刻すぎる。少なくとも筆者は、『親しい友人の死』をテーマに演奏、と言われても何もできない典型的日本人であります。もうちょっと具体的に想像しやすいイメージが要りそう」

具体的な編曲については、次回に続く。

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「展覧会の絵」を編曲する (その2:曲の背景)

「ぅおっほん!そもそも、私の考えでは『展覧会の絵』というものは・・・」

でも、その前に・・・アマチュアミュージシャンとしての経験上・・・
曲のコンセプトにこだわり過ぎると、かえって上手く行きません。
1つは、直接的な技術向上にはコンセプトは役に立たない。頭でっかちに注意!
もう1つは、学生さんはともかく、大編成社会人バンドの場合、個々のメンバーが何を考えるかまで指定できないです。

という保留付きで・・・

でも、実際にある音符や参考演奏からかけ離れない範囲で曲のストーリーを考えたり語り合ったりするのは楽しいものです。そして、合奏に効果あるばあいもあるかも・・・自分の編曲作品に物語を付けてから、バンドが瞬く間に上手くなってしまったこともあるし・・・

さてさて、「展覧会の絵」なんですが、とりあえずタイトルが紛らわしいですな。
曲を聴く限り、単純な標題音楽でも描写音楽でもないようです。
「なんでこの絵でこんな曲想なの???」的な曲がいくつかありますから。

「写実」がキーワードになると思います。
写実とは、必ずしも精密な描写を意味するのではなくて、「理想や主義主張じゃなくて、現実をそのまま表現する」ってことです。そして、その「現実」には、作者の心の中も含まれます。例えば、展覧会に行って裸婦を見て「おぉ、これは素晴らしい芸術だ・・・」(と本当に思う殿方もいらっしゃるとか思いますが)と言わずに、「何故か動画より萌える、なんでだろう?」とか、ホントに思ったことをそんまんま表現しちゃうのが「写実」であります。
注:社会道徳に対する「(宴席でビール片手に)やってらんねーよ!」的な、偽悪とは限りません。ポジティブだろうがネガティブだろうが、ホントにまんまのまんまが「写実」だと思います。ですが、社会道徳と異なってた方が目立って面白いので、偽悪やイデオロギー論が残りやすいんですがね・・・おどろおどろしいほうが評価されやすい。これが写実の面白いところ。

さて、ウィキペディアなどなどの情報から察するに、ムソルグスキーが音符に写そうとしていたのは・・・
「作曲家ムソルグスキー(1839-1881)の壮年期に懇意にしていた友人がいた。彼の名はハルトマンといい、年齢はムソルグスキーの5年先輩(日本みたいに厳密な年齢の序列がなければ「同世代」)で、職業は安っぽい画家。ところが、1873年にハルトマンは動脈瘤で急逝してしまいます。その翌年、ムソルグスキーはハルトマンの遺作展に足を運んだ。そして、その半年後、ムソルグスキーは、2,3週間という、仕事が遅い彼にしては驚異的な早さで組曲を書き上げた」

見えてくるのは、親友の死の悲しみ、親友の病気を見抜けなかった後悔、そして何よりも「もがり」ですかね。「もがり」とは、1年ぐらい遺体を葬らないで地上に安置しておき別れを惜しむ古代日本の風習のことです。現代の「喪中」は「もがり」の名残で、この世に残された人間が事実を受け入れる時間が要るのだと思います。
きっと、イザナギがイザナミの本物の死体を見て神話を作ったように、ムソルグスキーはハルトマンの遺作を見て、本来は人間の心の中にだけ、しかも、故人の情報を共有することがない、当然本人死んでるので追加情報の提供がないので、人それぞれの、決して他人には通じることがない「もがり」を、楽典を借りて写実しちゃったのです!

たぶん・・・じゃなくて、責任を持って続く!

「展覧会の絵」そのものは、以下のページで見ることができます。
http://www.asahi-net.or.jp/%7Ewg6m-mykw/Library_Mussorgsky_Exhibition.htm
http://www.toshima.ne.jp/%7Ebenno/kaisetu/38th/

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2009年4月30日 (木)

「展覧会の絵」を編曲する (その1:条件)

またしても、超マニアックシリーズの始まりです。
その内容は、表題の通りであります。
企画倒れには絶対なりません。ノルマなので・・・

「ぅおっほん!そもそも、私の考えではムソルグスキーとは・・・」

でもその前に、編成であります。

指揮者なし
フルート or ソプラノ・アルト・テナーサックスのうち2本使用可×1名
オーボエ×1名
クラリネット×1名
ホルン×2名
トランペット×5名(うち、2名がフリューゲルホルン使用可)
トロンボーン×7名(うち、1名がバストロとユーホ使用可)
チューバ×2名(うち、1名がエレキベース使用可)
打楽器×2名
(ドラムセット1台、ラテンセット1台、その他小型打楽器使用可)
(ただし、スペースの関係でティンパニ4台とかは無理)

とっても滅茶苦茶な編成なのですが、「演奏したくて集まっている人たち」なので、増やす気も減らす気もありません。いわゆるひとつの「アマチュアリズム(トーシローなリズム感のことではない)」です。いる人で演奏するための編曲です。

さてさて、演奏中は以下のように並びます。
R090430pic1
上記のような感じで、フリューゲルホルンやユーホニウムを上手く使っていきつつ、場合によっては多数のトランペットやトロンボーンをまとめて使っていこうという考え方です。人数が少ない木管は前、全体の編成に比べて大きな音を出せる低音や打楽器は後ろに、リズムの要のドラムセットは真ん中です。

問題は、「フルート or ソプラノ・アルト・テナーサックスのうち2本使用可×1名」が何を使うかなんですが、多数の金管楽器の中にオーボエとクラリネットが1人ずついるので、木管群のまとまりを出すために、同じ小音量木管であるフルートをメインに使います。
それで、1本だけ使えるサックスをアルトにするかソプラノか?
展覧会の絵のラベル編曲版ではアルトサックスが使われていて有名です。ですが、上記編成だと全体が下膨れで、アルトサックスの音域をカバーできる楽器はいくらでもある。全体の編成の中で使い勝手が良いのは、トランペットの上の音域をトランペット並の音量で実現するソプラノです。なのでソプラノにします。
「古城」のソロがヤバいけど、譜面を見直したら音域はぎりぎり届くみたいです。
そして、ラベル版を聞いた人から苦情続出だろうけど「古城をソプラノで行くのもアリかな」と思いました。ダークな感じで・・・

それと、ドラムセットが使えます。
クラシックでは通常ドラムセットを使いませんが、打楽器が2人しかいないので、ある物は使うに限ります。クラシック的見地から見た場合でも、ドラムセットにも良い面があって、1人で複数の打楽器を同時に扱うことによって、一体感のあるリズムを叩き出すことができます。ましてや指揮者がいないわけだし、ドラムセットをどう生かすかで編曲の出来が決まると言っても過言ではありません。

さてさて、編曲開始です。

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2009年1月17日 (土)

マンボのビート

演奏関係の業務連絡です。

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「♪釣れたぜマンボウ」の拍感はこれです。アドリブの参考にして下さい。

「♪鯛に生簀」みたいな派手なサルサ系のクラーベとはちょっと違いますが、穏やかな(古き良き?)マンボ系ラテンの基本的な拍子の感覚です。

ウィンドファクトリーの皆様、筆者は今回参加しませんが、合宿の健闘を祈ります。応援してます。

ついでに、ウィンドファクトリーは2月22日に演奏会をします。是非是非、一目置いて、いや、ひとめ見て頂ければ幸いです。

ウィンドファクトリーはポップスが得意な吹奏楽団と言われてますが・・・最初からポップス指向だったわけじゃないです。単に派手に吹けば良いというわけでもなく、こうしたちょっとずつの研究の積み重ねは、今までもやってきたし、これからもやっていくことだと思います。

・・・さて、派手に行きますかね???

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2008年11月28日 (金)

業務連絡

最近本業・副業ともに忙しくて・・・それはともかく、同楽団の同業者の質問に回答してみます。
(理論的な「理由」は・・・予定は未定、とにかく曲が通るように頑張りましょう・・・)

質問の内容は「譜面のアーティキュレーションをどうするか?一番最後の音符」でした。
曲は仮に「待って!蚊!」としておきます。

図は概念図です。物理的にあり得ません(理学部出身同士の概念図でのやりとりです)。当事者以外の読者への念のため、吹き方は羊羹のような単調なテヌートでなくて、各音で自然に頭を突くのを忘れずに!

(1)への回答。

M081128pic1たぶん、参考演奏のGokigen Robot KatoP Bandはこうやっているみたいです。どっちみちベースやピアノなので音は減衰します。さらに、次の音を弾くために構え直す必要があります。


M081128pic2管楽器で自然に吹いてこれを再現すると、左のようになります。減衰まで表現する必要はないような気がします。


M081128pic3そうであれば、これで良いかもしれません。


M081128pic4)最後の音を短くしたい場合は、短い分を音量で稼いで下さい。


M081128pic5イマイチな例。裏拍もしっかり吹いて下さい。


(2)への回答

M081128pic6たぶん、参考演奏のGokigen Robot KatoP Bandはこうやっているみたいです。ここは管楽器のメロディーなので、息を吹き込んでテヌート可能です。4拍目裏々に音がないのは、次のフレーズの装飾音を目立たせるためかと思われます。


M081128pic7もしくはこんな感じで、頭を突いた後で故意に引いても構いません。ただし、マルカートじゃなくて、引いた音量を最後まで保つこと!むしろ音の最後にクレシェンドして突き直すぐらいの感じで。


M081128pic8装飾音が蹴散らされるのが若干気になりますが、これもアリです。
実は、参考演奏のGokigen Robot KatoP Bandってマニア筋からの評判がイマイチで、「これは軽過ぎてJazzではない。ポップスだ」との世評のようです。なので、濃厚に演奏したければこれが良いでしょう。


M081128pic9もちろん、頭を突いてからすぐに引いても構いません・・・が、ちとわざとらしいか???


M081128pica最後の音を短くしたい場合は、短い分を音量で稼いで下さい。


M081128picbイマイチな例。
細かいアーティキュレーションがどうであれ、最後の音はフォルテです。頭拍にアクセント付けて引いちゃうのが最悪のケースです。


(追伸)
ウィンドファクトリーは、1音1音研究しながらステージを作っています。是非、演奏会に来て下さい。2009年2月22日、タワーホール船堀(江戸川区総合区民ホール)の大ホール です。よろしくお願いします。

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2008年10月15日 (水)

ゴージャスにハモろう(目次)

※過去の記事の目次です。

※ ことごとく楽譜と理論が出てきます。苦手な方、スミマセン。

情熱的なアドリブや不協和音のぶつかり合いのカタルシスも捨てがたいけど、一応、合奏をやっている人間としては・・・

高級感溢れるゴージャスなハモり!
いやー、憧れますな。
というわけで、ゴージャスなハモりを自作する研究をしてみます。

※過去の記事の目次です。

その1:はじめに
その2:人数と音域
その3:理論
その4:実例(イントロ)
その5:実例(Aメロディー-1)
その6:実例(Aメロディー-2)
その7:実例(サビ-1)
最終回:サビの終わりに

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ゴージャスにハモろう!(最終回:サビの終わりに)

※ 楽譜と理論が出てきます。苦手な方、スミマセン。

前回から間が空いてしまいましたが、一応最終回のサビの終わりに。

ここから先、特段の技法を使っていません。
今までのような、和声対位を無視してメロディに音を重ねてゴージャスにハモることはありません。
(「こっそりメロディー2馬力」は管楽器アンサンブルの有力なテクニックというのは今回勉強になりました)

一応、今回のログ全体のコンピュタの演奏.mp3です。

紙面の都合上、譜面は切って示します。

R081014pic1
一応、補足説明:全体の音量がピアノの中、内声のアルトとテナーが頑張ってます。
広い音域を上下していたバリトンが端正なベースラインに戻り、アルトがメロディーに寄り添うようで独立したような対旋律を吹き、テナーは跳躍続きの譜面で1人何役もやってます。このシーンは、ぜひ本物のSax(mp3:最初から)で聴いて頂きたい。
♪「今は、もう、動かない、その時計」のところです。我ながら、アルトとテナーのつなぎの「音色の流れ」が、お互い凄くわかっていてやり取りしている感じ。それまで濃厚に歌っていたテナーが和らぎ、それまで内助の功に徹していた2ndアルトが強弱を付けて、その交わる点でのつなぎ。この一瞬の「感じ」は、プロでもアンコンの全国大会でも聴けないと思う。カッコいい!
ちなみに、内声の2人は千葉大の(入学の)同期です。数年ぶりのセッションなんですが、「こんなにピッタンコなんすね・・・二十歳の頃に同じ釜の飯を食った(いや、同じ樽の酒を飲んだ?)人間同士・・・うーむ・・・」

理論上は、特段の禁則はないと思います。
あ、最後の小節で、理論編で「真ん中のCの下のFより下の音は1つ以内」を無視してますが、本格理論だとセーフです。
R081014pic2
たまたま見つけた理論のページ(英語)からの引用です。
今回はセーフですが、仮にアウトだったとしても、管楽器の低音同士の違う音って、本当は文化人類学的に心地よいのではないでしょうか(複数の男性が地声で談笑している声:人数いるので心強い)。

R081014pic3図1の続きです(アウフタクト重複)。
ここは無伴奏ソロ。
いい加減ゴージャスにハモったのでここはソロで変化をつける・・・のではなく・・・1stアルト奏者とは暫くのお別れです。サビの終わりに涙。短い期間だったけど、コンクールからの1ヶ月半の間、いいセッションになったのは1stアルトの存在も大きかったと思います。

F081014pic4
アーメン・・・一期一会・・・同じ演奏は2度とできません。楽しかったです、そして、これからも、少なくともこのセッションと同じぐらいの音に楽しい演奏をしていきたいです。できれば、再び同じ人間と・・・
もちろん、違う人が今後、同じ人の過去の演奏よりも良い演奏を目指すことは言うまでもありません(頑張ります)。でも、同じ人がいれば未来の演奏が違ってくるのも、言うまでもないことだと思います。
「私たちには何の違いもない。でも、誰も同じではない」(by Wind Factory サックスパート一同の気障なセリフ)

おっと、話を戻します。アーメンについて。
下属和音(ドファラ)から主和音(ドミソ)への進行を「協会進行」と呼びます。これで見事、曲が終わっちゃいます(人生も終わっちゃいます???)。編曲は、あまり全体を動かさずにアルトの1,2だけを軽く動かす感じで、テナーとバリトンは同じ音で・・・きっと、これから同じ釜の飯を食う(いや、同じ樽の酒を飲む?)低音群の人間として・・・


(追伸)
あんまり理論になってなかったような気はしますが、何となく「カルテットで4人がそれぞれのラインを弾き、全体の流れを作っている感じは伝わったでしょうかね???」

いったん終わりです。全部読んでくれた方、有り難うございました。さらに精進します。

前:その7:実例(サビ-1)

目次(別ウィンドウ)です。

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