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2008年6月22日 (日)

サキソホンの吹き方

基本中の基本です。厚めの教本を読めば同じこと書いてあると思いますが、本当に要点の要点のみです。

もう1つ注意点。
目的は「吹奏楽で、他のパートに迷惑をかけずに合奏に参加するため」に絞ります。他のジャンル(ジャズなど)や、吹奏楽でも「貴方は特徴ある奏者だ」と評価されるための手段には一切触れません。

もちろん、専門家の指導を受けるのが一番、なんですが、本文は「そんなアテやヒマや金なんかない!」という環境を想定しています。

では、始めます。
サキソホンは、小学校高学年以上の体力があれば、楽器を手にした日から音を出すことができますし、運指が小学校で習うリコーダと一緒なので、ドレミファソラシドぐらいはすぐに演奏できるかと思います。
また、キーのバネの反発力が程よいため、初心者はもちろん、アマチュア上級者同士で競争しても、フルートやクラリネットよりサキソホン(アルトかテナー)の方が指が速いんじゃないでしょうか?

ただし、サキソホンは音程や音色のコントールが難しいです。

サキソホンの音色は以下の3つに分類できます。

(1)「ビャー!」という割れた音。
(2)澄んだ綺麗な音。
(3)暗くて通りが悪いこもった音。

環境は「楽器はヤマハかヤナギサワの中級〜学校用普及品、マウスピースは楽器に付属の吹奏楽初心者用モデルでリードはバンドレン青箱3番」を想定します。

アンブシャは、マウスピースの全ての方向に均一な力がかかる要領で。
マウスピースの周りに防水のゴムを巻き付けたような要領。唇以外はできるだけ力を抜くこと。
M080622pic1 P080622pic2
無精髭が見ぐさいです。スミマセン。
唇を締める強さは、コルクに6〜8分目差し込んだ状態で気温20度1気圧湿度40〜60%でA=442ヘルツが出る程度。

マウスピースをくわえる深さは、リードとマウスピースが離れるぐらいの場所をくわえるのが一般的です。
P080622pic3
人によって唇の厚さが違うので、各自色々と試して下さい。

試す音域は下図程度が無難。
P080622pic4
これより上下の音域は、コンクールなどで酷使している学校の楽器など、調整してから時間が経つとメカニックが痛みやすいので、無理矢理きれいな音を出そうとすると、アンブシャに良くないので要注意です(合奏の時は何とかしなければなりませんが、個人練習では、基本練習と、何とかする対策は分けて考えた方が良いです)。
もちろん、新品や調整直後の楽器なら全音域で試して構いません。
P080622pic5
(バリサクはこの半音下まで出ます。また、古い楽器だとこの音域を出せない場合があります)
いずれにせよ、音域でアンブシャを変えないで下さい。

息の入れ方は「ウリャー!」っといきなり思いっきり吹くのはNGです。
最初は音が鳴らないぐらい弱いところから息を入れ始めて、少しずつ息を強めていくと、そのうちリードが鳴り出します。その息の量プラスαぐらい(p〜mp)ぐらいで主に試すと良いです。

リードは、同じ番手の物をとっかえひっかえ使いましょう。ハズレのリードで長時間練習すると良くないです。かといって、どれがハズレか判断するのも難しいかと思うので・・・慣れればすぐに判断できるかと。

さてさて、最適音色を探しましょう。
概ね、下図のような傾向があります。色々と試して、どの音色を自分の音にするか決めたら、いつでもその音色で吹けるように練習します。
音域は、無理なく吹ける音域で全部の音を同じぐらいの時間試して下さい。
(瞬時に音色をチェックできるぐらい慣れてきたら、ロングトーンより音階練習を基礎練習の大半にするのが良いです。ロングトーンはどうしても使う音が偏ります)
P080622pic6
きれいない音は見つかりましたか?
音程も許容範囲でしょうか?

音域別の音程のずれの特性が均一(重要:例えば高い音が軒並み上ずるとかは、アンブシャがおかしいと思われる)で、±10セント程度が目安かな。スポット的にこれより外れる音が2,3個あってもやむを得ません←無理に合わせようとしないで下さい。(特に古い楽器は)メカニック上しょうがないです。
チューニングメーターが嫌いな方は、ピアノやハーモニーディレクターでどうぞ。もしくは、自分と他人の耳で「これはクラシックですね(東南アジアやアラビア音楽、或いはバグパイプではない)」なら問題ありません。
合奏中は細かいずれが気になりますが・・・何とかしましょう。ただし、自身の技術向上、すなわちアンブシャ固定のための練習と、合奏中に何とかする練習は分けること。

奏者が堪え難い状況なら、リードの番手を変えます。
口や腹筋・胸筋が堪え難く疲労する(例えば1〜3分の簡単な曲を通せない)場合は、番手を下げます。
どうしても力が余っちゃって、浅くくわえてそおっと吹いただけでビヤーっと音が割れてしまう、もしくはリードが止まって音が出ない、という場合は番手を上げて下さい。
また、高音域が出ない場合は番手を上げ、低音域が出ない場合は番手を下げます。

ホントは無闇に番手を変えない方が良いです。年齢が10代以上で、100m走が16秒台以下 or/and 1,500m走が6分台以下の体力の方なら、「吹奏楽に使う」と言って買った楽器のマウスピース+バンドレン青箱3番で問題なく吹けるはずです。

澄んだ音を安定して出せますでしょうかね?

「OKです」
そうですか。良かったですね。
そしたら、息の量をどんどん上げていきましょう。音色が大体同じまま、音量が次第に大きくなります・・・そして、音が割れてしまったり音程が取れなくなった音量、これが現状のフォルテです。同じ奏者でも楽器によります。
効率的に鳴らす方法や「通る音」なんかもありますが、これは追々研究することに。

いずれにせよ、吹奏楽で許容されるプレイヤーの誕生です。おめでとうございます。

以下、(サキソホン以外が専門の)指揮者・顧問の方、保護者、バンドの仲間の協力も必要です。

こうして歩き始めたサキソホン奏者に対して、安直に上記以上の技量を要求しないで下さい!
ここから先、本人の研究や、そして何よりも、「お金がかかります!」

例えば、

もっと澄んだ音:
奏者の研究と、楽器の値段や状態次第です。(現行モデルの新品なら)高い楽器ほど音色がきれいで高貴です。普及品の楽器では高級品に対してどうにもなりません。

トランペット並の大きな音:
確かに、ジャズならトランペットの相棒はテナーサックスです。
でも、奏者の研究 or/and マウスピースやリード選び or/and 強めに息を吹き込んでも音が割れない高額(or 稀少)楽器が必要です。
吹奏楽の場合は、サキソホン奏者1人に対して、クラリネット3人、ホルン1人、トロンボーン1人、ユーホニウム1人がユニゾンの時、サキソホン以外の楽器がメインに聞こえる程度が相場です。

【最重要】他のジャンル(ジャズなど)の再現:「無茶言わんで下さい!」
娑婆(テレビやスーパーのBGM)のSaxをイメージされても困ります。吹奏楽のサキソホンは他の楽器のサポートが役割です。それ(ジャズのアドリブなど)とは別物です。
もし、依頼演奏や主催演奏会などでポップスのソロやソリをやらされたら、アンブシャを変えないで音量も無理せず吹くのが無難です。それで聴衆から苦情が来ても、毅然として黙っているしかないです。
このことは、奏者本人にも、バンドメンバーにも、何が何でも理解を得て下さい。

もちろん、吹奏楽以外のサキソホンプレイはいくらでもあります。
ここから先は自己責任(資金)で、が現実だと思います。

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